id:kokkuへのレス

改めてid:kokkuさんのレスを引用

俺とか全然野球界のことわかんないわけじゃん
だからさ、なんでこんなことになってるかさっぱり分からないんだけど
あまりにもニュースでやってるから知ってみたい


そもそも野球ってこんなたくさんの試合をやってるのになぜお金が無いの?
Jリーグとかあんなに試合数少ないのにあれは大丈夫なの?
あとなんで2リーグなの?
優勝した同士が最後にちょっと戦って、それが日本一とか正直微妙だと思うんだけども その間に全く戦わないし入れ替え戦もないんでしょ
そんなで満足なのかなといつも思ってた


あぁ俺、厨だなぁι(´Д`υ)
サッカー界は、NPB(日本プロフェッショナルベースボール機構)の悪いところを
反面教師にして現在の制度を確立したからねw
日本のプロ野球も、以前なら企業の宣伝媒体って役割で良かったのかも知れません。
でも、時代は移ろい、旧泰然とした現在のプロ野球界は、行き詰まりを見せています。
なんでこんなんになってしまったのか?
俺なりに噛み砕いて、できるだけ解り易く説明したいと思います。


なんで儲からないの?
ホント、不思議だよね?2004年度を例にとってみると、セ・リーグの各チームが年間140試合。パ・リーグが135試合。両リーグで、年間825試合が開催*1されているわけで、Jリーグはもちろん、各国のサッカーリーグと比較しても、これで儲からないって、かなりコストパフォーマンス悪すぎる。サッカーだけじゃなく、同じ野球のMLBメジャーリーグ)と比較しても、アメリカの人口は日本の2倍。国民総生産も2倍。球団数も約2倍*2。更には、アメリカの3大スポーツと呼ばれる、バスケット、アメリカンフットボール、ベースボールの中では一番人気がない(笑)更に更に、すぐ下にあるアイスホッケーも、日本での野球とJ-リーグよりも、売り上げだけ比較したらベースボールに接近している。でも、MLBは日本みたいな慢性的な赤字体質は抱えていない。ではなぜ、日本のプロ野球は儲かっていないのか?それは各球団とも、親会社の宣伝媒体でしかない。少なくとも、親会社や、球団のオーナー連中は、そう考えているとしか思えない。球団自体で採算をとれるようにしようという考えがまったく見られない。これに尽きると思います。仮に「なんとかしよう!」と思っても、潰されるんです。現在合併問題のど真ん中に立っている近鉄は、企業スポーツとしての野球には愛想を尽かし、それでもなんとか近鉄球団を維持しようと、実は、色々と努力しようとはしたんです。今年巨人でバカスカ打って、ホームランダービートップのローズと、泣く泣く契約延長しなかったり、今年の初めには、球団の命名権を売ろう*3したり、少しでも赤字解消しようとしたんだけど、その命名権売買は、例のナベツネ氏の鶴の一声で立ち消えです。ナベツネ氏はそれはそれは古い考えの持ち主で、そんな「わぽバッファローズ」みたいに*4なったら、プロ野球の品位が下がる!!と、大そう怒られました。当初命名権売買の話が浮上した時は、ダイエーのオーナーさんとかも「そりゃ名案」とか言って、同調傾向だったんですけどね…プロ野球の重鎮、ナベツネ氏がおっしゃると、誰も逆らえません_| ̄|○
なんでナベツネ氏って、そんなに偉いの?
プロ野球の盟主、読売巨人軍のオーナーだから。特にセ・リーグの巨人以外の球団は、「巨人に逆らったら生きていけない!」と、いつもナベツネ氏の発言にガクガクブルブル状態。*5ナベツネ氏は人気低下が著しい愛しの巨人軍、延いてはプロ野球界をテコ入れしたくて、独自の10球団*6による1リーグ制を望んでいるようで、その1リーグになった場合は、巨人以外の他の9球団がどこになろうが構わないようです。凄い自信家(笑)結局のところ、ナベツネ氏に強行的に1リーグ制などされると、既存のセ・リーグ球団は、その1リーグの構成球団から漏れたりすれば、大損することになってしまうので、いつもナベツネ氏の顔色伺わなくちゃならないチキンオーナーばかりになってしまったのです。
9/18 一部修正

*1:スト決行で未消化試合が出ることになるけど

*2:って、ホントは3A、2A、1A、ルーキーリーグ等を含めると、2倍どころの騒ぎではない。アメリカは、日本の2軍とは違い、それぞれが独立球団。メジャーがトップリーグ。入れ替えなどはないけど、選手の年俸などはメジャーと3Aでは桁が違う

*3:仮に俺が買ったとすれば「わぽバッファローズ」みたいな

*4:てか、例えばサラ金業者が買ったりとか

*5:本当は今のところの一番の癌は、この「巨人以外のセ・リーグ球団のオーナー」かもね

*6:本音は8球団らしい